大谷保育協会について
【協会概要】
大谷保育協会は、1949(昭和24)年に蓮如上人四百五十回御遠忌をお迎えするにあたり、
宗祖親鸞聖人のみ教えに基づく真の人間教育・真宗保育を実践するために、「大谷派保育協会」として創立されました。
そして、1979(昭和54)年には、宗教法人立等の幼稚園・保育園が学校法人化・社会福祉法人化する時代の流れの中で、「真宗保育」の実践を確保すべく文部省(当時)より9月4日に認可を受け、社団法人化されました。
その歩みの中から、1983(昭和58)年には総合テーマ「ともに生き ともに育ちあう保育を実践しよう」が生み出され、研鑽を続けてまいりました。
また、2012年には内閣府から認可を受け、公益社団法人として歩みだしました。
2008年に宣言された真宗保育理念「本願に生き、ともに育ちあう保育」のもと真宗保育の実践を深めて参ります。
【真宗保育理念】
真宗保育理念の宣言
「ともに生きともに育ちあう保育を実践しよう」という総合テーマは、 1983 年に宣言されてから、長い間わたくしたち大谷保育協会の保育実践の大切なテーマとして、親しまれてきました。
この間、時代の急激な変化、さまざまな環境の変化がありましたが、ゆらぐことなくわたしたちの実践を支え続けてきました。
このたび、この総合テーマの根本であり原点である「本願」を表明し、真宗保育理念とすることを宣言いたします。
本願に生き、ともに育ちあう保育
理念から問われるもの
この理念を具現化する一つの手がかりとして、「できるだけ平易な表現」と「真宗教義を中心にした表現」の二通りを以下に示します。
「真宗保育とは」
子どもが、そのままにいて安心し、 安心している子どもと共にいることで、 保育者が、自らの矛盾と、人間として生きる本当の意味をしらされ、 子どもも保育者も、自己の存在に喜びを感じる営みである。
「真宗保育とは」
宗祖親鸞聖人が明らかにされた教えを行信した念仏者の報恩行である。 その行は、釈迦の勧める諸善を修することを方便要門とし、弥陀の弘願真実を証 することを目標とする。 その根幹は、現生において歓喜地を証する浄土真実の教行証である。
設立と変革について
大谷派保育協会発足(1949(昭和24)年)
1949(昭和24)年、蓮如上人四百五十回御遠忌を迎えるに当たり、宗祖親鸞聖人の教えに基づく真の人間の教育「真宗保育」の実践を目的とし、宗派内の保育事業関係者の連絡強化と幼児教化の振興を図るため、「大谷派保育協会」を設立した。
社団法人大谷保育協会(1979(昭和54)年9月4日)
宗教法人立の幼稚園がそれぞれ学校法人、社会福祉法人に移管する動きが生じている中、協会として社団法人の目的のもとに関係機関にその意思を表明し、より一層真宗保育の実を挙げ、広く社会に開き、その公共性に責任を持つことをめざし、1979(昭和54)年9月4日に文部省より認可を受け、社団法人大谷保育協会となる。
2008年の公益法制度改革に伴い、社団法人化した当時からの願いを受け継ぎ、公益性を持った真宗保育の事業を行っていく責任を果たしていくため、一般社団法人ではなく、公益社団法人化に踏み切り、2012(平成24)年6月22日に内閣府より認定され、公益社団法人大谷保育協会となる。
現在の協会における正会員は、本法人の目的に賛同して入会した社会福祉法人立、学校法人立、宗教法人立の幼稚園、保育所、認定こども園426施設が入会している。